前回、3月~5月の春季にかけて、海アメ・海サクラを狙う上でおススメなポイントを5か所紹介させていただきました。
今回は、これらのポイントでの活躍が期待できるルアーを5つほど紹介します。
今回も大いに僕の主観が入りまくった内容となっておりますが、現在多くのアングラーの皆様が狙わないようなポイントの攻略のヒントにしていただければ、と思います。
そういったポイントは「密」を避けることができるます。
最近のサクラマス釣りは、鮭釣り並みの人込みと場所取りが見られますよね(;’∀’)
正直僕はそういう現象があまり得意ではないので、どんなに釣れるポイントでもそういった場所は避けています。
なので、なるべく人込みを避け、普段誰も狙わないような浅瀬や漁港周辺を開拓しています。
(今年も新たに狙っているポイントがあるので、そこで釣れたら公開していきます。)
休日に人込みを避けた釣りを楽しみたい方、人と交流する僕のようなコミュ障アングラーの方にはもってこいです(笑)
ストラクチャー付近の釣りでルアーに求められる要素
3月~5月の海アメ・海サクラ攻略法として、僕が浅瀬や磯、漁港周辺の根の荒いポイントでハードルアーを使用する際、僕が思うルアーに求められる一番必要な要素。
それは、
「根掛かりしにくい事」。
「釣るために必要な要素じゃねーのかよ!(# ゚Д゚)」
と、お思いの方もいらっしゃるかと思います。
比較的障害物の少ないサーフや深場等で表層~中層を探る釣りの場合、ルアーをロストするシチュエーションといえば、キャスト時にショックリーダーとPEラインのノット部分から切れるとか、大きな魚がかかった時、同じくノット部分から切れる、といった稀なケースが多いでしょう。
しかし、浅くて根の荒いポイントに入り込んだ魚を狙う際、ルアーをロストするシチュエーションで一番多いのが根掛かりです。
この根掛かりが、マジで頻繁に起きます。
ルアーセレクトを誤ると、もう釣りにならない程に根掛かります。
今までどれほどのルアーをロストしてきたことか…。
魚を釣る以前に着水と同時にルアーロスト、なんてことも少なくありません。
この根掛かりによるロストで「釣りにならない」というシチュエーションを回避するため、根掛かりしにくいルアーセレクトが重要です。
でも、根掛かりしにくければ何でもよいかというと、当然のことながらそんなことはなく、鮭の稚魚を意識しつつ、ある程度のアピール力と見切られにくいナチュラルなアクションやカラーリング等、少しこだわりながらルアーを選ぶ必要があります。
鮭の稚魚シーズンにおススメなルアー5選
春に海アメ・海サクラのベイトとして多くの割合を占める鮭の稚魚。
漁港周辺の浅瀬や磯で、この鮭の稚魚を意識してルアーをチョイスすることで、海アメ・海サクラに出会うチャンスが増加します。
ここからはルアーに求められる要素を踏まえ、この季節、そういった場所に合わせたルアーを5つ紹介いたします。
- タイドミノースリム 120
今や海アメ・海サクラを狙っている方なら、知らない人はいないというほどの超有名ミノー。
僕が海アメを狙い始めた20年くらい前は、海アメを狙うルアーではなく、完全にシーバス用のミノーでした。
現在では120は通常サイズか、場合によっては少し小さめの部類に入るかもしれませんが、当時としては超巨大なルアーでした。
今でいうところの175くらいのサイズ感ですかね。
このミノーは非常にナチュラルなローリングアクションが魅力。
更に、泳ぐレンジが1メートルまでと比較的浅いのも特徴。
フローティングミノーなので、根掛かりしそうになったら一度ストップして浮かせ、再度潜らせれば根掛かりのリスクを軽減できます。
今ではシンキングミノーが広く利用されていますが、根の点在するポイントでアピール力の高いミノーをサーチで使用したい時、このミノーが力を発揮してくれます。
ただし、タイドミノースリム120は他のミノーに比べて若干飛距離が出にくく、慣れていないとちょっとした風であおられて失速します。
また、荒根に潜む魚はルアーが完全に停止してしまうと見切ってしまうこともあるので、ストップの多用には注意が必要です。
- アスリートプラス 105
みんな大好きジャクソンのアスリート。
そのアスリートの中でも、コンパクトで飛距離を出しやすいVG(ボルテックスジェネレーター)を搭載しているミノー。
僕はどちらかというとタイドミノー派なのですが、浅瀬ではアスリートのアピール力が非常に際立ちます。
もともとアスリートは泳ぎの安定性やアピール力のバランスが非常に良いルアー。
浅瀬や根回りは、この「アピール力」が求められる要素の1つとなります。
こちらもフローティングなので、沈めすぎていると感じられたときは、一旦ストップして浮かせることで根掛かりを回避できます。
また、トゥイッチでキビキビとしたアクションを付けるのも効果的です。
- IOカスタム
IOカスタムの100㎜は38グラムもあり浅瀬では出番がなさそうですが、このジグは浮き上りが良く、ミディアムリトリーブでも表層付近をサーチしやすいのが特徴。
でも油断してゆっくり巻きすぎたり、着水後に素早く糸ふけを取らなければ沈みますので、根掛かり注意です。
ボリュームがある分、アピール力も申し分なし。
ワイドなウォブリングからのフラッシングで、集魚効果が期待できます。
浅瀬を広く探る際、パイロットルアーとして使用すると効果的です。
- トラウティンサージャーSH
もうマジでエサ。
今回は8㎝を紹介していますが、6㎝はほぼ鮭の稚魚です。
6㎝は鮭の稚魚の群れの中を泳がせても同化してしまい、稚魚が逃げることが無いほどにリアルなジグミノーです。
泳ぎはナチュラルなローリング。
フォールは並行姿勢を保ちつつ、バイブレーションのようにぶるぶると身を震わせながらアピールします。
トゥイッチでのトリッキーなアクションも非常に優秀で、ハードルアーの中でも魚に与える違和感が最も小さい種類の一つだと思います。
このルアーは前述の通り、並行姿勢を保ちながらのフォールとなり、沈下スピードが非常に遅く、そのため多少ストップさせたとしても着底まで時間がかかり、ストップ時の根掛かりの心配が軽減します。
また、表層~60㎝を探り易く、スローリトリーブでも根掛かりを恐れることなく魚を誘うことができます。
どの要素をとっても非常に優秀なのですが、あまりにもリアルなため、アピール力が他のルアーに比べると劣っているかもしれません。
また、重さも18gが最大の為、向かい風や波の高い日には出番が少ないかも💦
使うシチュエーションが選ばれるルアーです。
- リセント KJ
こちらは海アメ・海サクラを長年経験されていらっしゃるアングラーなら誰でも知っている名作。
ジグミノーでありながら遠投性能も優秀で、何よりトゥイッチのアクションが非常になまめかしい(笑)
トラウティンサージャーが正統派なら、こちらは個性派、みたいな(個人の感想です)。
ジグミノーなので表層を探り易く、通常のリトリーブではユラユラと弱った小魚を演出。
フォールはバイブレーションのようなブルブルとしたアクションで魚を誘います。
様々なアクションに対して、独特のアクションで応えてくれるジグミノー。
昔からファンの多いルアーです。
補足:浅瀬やストラークチャー周辺を狙う際のおススメのシチュエーションと注意点。
浅瀬やストラクチャー周辺で海アメ・海サクラを狙う釣りは、おそらく現在ほとんどのアングラーがあまりやらないスタイルではないでしょうか。
もちろん、前回記事でアップした「五勝手漁港」は、すでに有名なポイントなので入釣した方もいらっしゃるかと思いますが、あえて新規開拓しようとは思わないはず。
それだけにプレッシャーが低く、魚がいれば即バイト!みたいなシチュエーションも多いのですが、ここまでさんざん書いてきてもい仕訳けないのですが、それほど甘くはありません(笑)
当然のことながら、有名ポイントのサーフや磯と同じくらい、難易度は高いです。
そこで、皆様に少しでも釣果アップが期待できるよう、浅瀬やストラクチャー周辺で海アメ・海サクラをキャッチできる機会が増えるシチュエーションを紹介します。
悪天候後は絶好の好機!魚は浅瀬やストラクチャー周辺に入り込む!
これは何も浅瀬やストラクチャーに限ったことではありませんが、悪天候後に波が落ち着いたとき、魚がとんでもなく爆釣することがしばしばあります。
僕も今年、1月にそういった現象に運よく遭遇し、サクラマスを爆釣させていただきました。
「じゃあ、普通にサーフでやればいいんじゃね?」っていう疑問ももっともなのですが、前述の通り、そんな人気サーフは、サケ釣り状態。
人込み場所取りでワヤ(笑)
決して鮭釣りを悪く言うつもりはなく、単純に僕が人込みが苦手なだけです。
言葉が悪くてスミマセンm(__)m
さて、話は戻りますが、浅瀬・ストラクチャーも同様に、悪天候後に波が穏やかになったときには魚が入っている可能性が高まります。
そして、その個体がめちゃくちゃデカいことが多い!
しかもその個体が食いつく瞬間を目撃できる「サイトフィッシング」ができる!
という、ゲーム性の高い釣りを楽しめます。
悪天候後には、是非狙ってみてください!
釣れなければ「長居は禁物」
サーフならば、海アメ・海サクラの回遊待ちを狙って何時間も粘ってみる価値はあるのですが、浅瀬やストラクチャー周辺のような特殊なポイントは、回遊を待つのは困難。
一発勝負みたいな感覚で狙ってみていただきたいです。
感覚的にはロックフィッシュを狙うような感じです。
数回投げてみて反応がなければ即移動。
これを繰り返してランガンしていくことが功を奏します。
テンポの良いスタイルが釣果に繋がりますので、ルアーのサイズやカラーは二の次にして、「足」を使って探ってみてください。
キャスト数が釣果に繋がる、といえばスポコンみたいな感じですが、僕はテレビで見ている荒磯でヒラスズキを狙ってるイメージで、結構好きです。
有名ポイントと違って人は少ないし、釣れるかどうか自信がなくなってきますが、ロックフィッシュゲームが好きな方なら、釣り歩きスタイルはきっと面白いはず。
これからは暖かく釣り歩きやすくなりますので、是非チャレンジしてみて下さい。