前回、12年ぶりの鮭釣り釣行で見事2匹の鮭をキャッチすことに成功し、味を占めた僕は、調子に乗って「簡単に釣れるっしょ。」と再び太平洋側を目指します。
朝は1年に1度の健康診断からスタート。
前回の釣行から2週間ほど空いてしまい、時期的に少し厳しいかも?と思われる日でしたが、前回2本の鮭をキャッチしていることもあり、半分釣った気でその日の朝を迎えました。
前回の釣行はこちら。
当日は休日ではあったものの、健康診断に行かなくてはならなかったため、朝7時には病院に到着。受付番号は2番だったため、8時半くらいには終了。
僕は朝ご飯を抜いてしまうと、1日中だるさが残ってしまうので、速攻コンビニに直行!ペペロンチーノとから揚げ、缶コーヒーを5分で食し、早速海へ向かいます。
目指すは椴法華海岸。
椴法華といえば、道南ではロックフィッシュ、ヒラメ、カレイ(ババガレイ・イシガレイ等)、鮭・マス…と狙える魚種が豊富で人気のエリア。
サーフはサーファーの方々にも人気です。
下海岸(恵山方面)を通過して海の様子を見ながら、椴法華に向けて車を走らせます。
風が強い予報でしたが、北西風なので後ろから吹いてくるような感じです。
恵山に近づくにつれて風も弱まり、所々で鮭釣りの方々が一心不乱にロッドを振り、デッドスローでリールを巻いています。
どうやらまだチャンスはある模様。
意気揚々と椴法華海岸に到着し、準備を整えて釣行スタート。
今回の前回同様のタックルでスタート。エサはもちろん、ガルプ!。
「おりゃー‼」とキャストし、デッドスローでゆ~っくりと巻いてきます。
するとなんと、2投目で鮭特有のあの「コツッ!コツッ!」というアタリがあるではありませんか!😃
鮭のアタリといえば、あの巨体からは信じられないほどの「ついばみ」と言いましょうか、「甘噛み」と言いましょうか(笑)
川で釣れるイワナやヤマメも、海で釣れるアメマスやサクラマスも、バイトした瞬間に体を反転させて「ガツンッ‼」とルアーをひったくり、アングラーにアドレナリン大量噴出の興奮を当てえてくれるのですが、鮭はとってもソフトタッチ。
そのアタリを他の魚で例えるなら、カレイに近いかも。
そんなソフトバイトがあったからには、期待を込めて「ウリャー‼」と合わせます。
しかし何故か軽い…。
「…ん?」と思いながらも、確実に魚がついている気配はあるので、とりあえずゴリ巻きします。
波打ち際に姿を見せたのは、カレイ。
デッドスロー過ぎたのでしょうか。あの鮭用のデカい針に、おちょぼ口のカレイががっちりと掛かっています。
正直どうやったらこのおちょぼ口にこの針がフッキングするのかわかりませんでしたが、初めての経験だったので素直にうれしかったです(笑)
ここで僕の悪い癖が顔を覗かせます。
「鮭釣るより、カレイをガルプ!で狙ったほうが面白いんじゃない?」
実は道南の太平洋側は、高級カレイ・マツカワ(通称タカノハ)が狙えます。しかもサイズがデカい!
僕が30代前半の頃、ロックフィッシュにドはまり中に、とある漁港の中をワームでリフト&フォールさせていると、50㎝オーバーのマツカワがヒットしたことがあります。
個体数が少ないのか、なかなかお目に掛かれないレアな魚種ですが、食味はヒラメに勝るとも劣りません。刺身にしてもフライや煮つけ等に調理しても美味しく食べることができます。顔もヒラメに勝るとも劣らない肉食系。
最近ではマツカワの放流事業が盛んに行われているそうで、数も少しずつ増えてきてるとの事。
「あわよくばガルプ!で釣れるかもしれない…。」
そう考えてしまうと、鮭釣りどころではなくなります。
ライフジャケットのポケットにいつも常備しているシンカーボックスから適当なシンカーとフックを取り出して、鮭釣りの仕掛けと即交換。
ガルプ!をセットしてキャスト‼︎
カレイは意外と好奇心旺盛な魚だと聞いたことがあるので、底をこづく様にアクションさせます。
ですが、10分くらい続けるも、アタリはありませんでした。
やっぱりそう簡単にはいきませんね😅
その後鮭に狙いを戻し、キャストを続けますが、跳ねもアタリもなく、魚の回遊が無いと判断して移動を決断。
途中で見かけた、鮭釣りで賑わっていたポイント(恵山)まで戻ります。
20分程走りポイントに到着すると、なんと鮭がバンバン跳ねているではありませんか‼︎
これはチャンス到来!他にアングラーもおらず、プライベートビーチ状態。
「これは絶対釣れるやつでしょ😁」
と、完全に状況を見誤ってサーフに立つのでした。
移動先で鮭釣りの「洗礼」。鮭は跳ねても必ず釣れるわけではない‼︎
もう海はダンスパーティーのごとく、鮭の跳ねで盛り上がっております!
このポイントは、車から売り場まで徒歩10秒とアクセスが簡単な上に、鮭が跳ねているのは岸から50m位の場所。しかも結構デカい‼︎
「3匹位釣れると考えて、2本はまた職場に寄付するとしよう。1匹は自宅で調理にチャレンジして、ブログにアップしようかな😃」
と、取らぬ狸の皮算用。
頭の中は完全にお花畑です。
しかし‼︎僕は完全に忘れていました。鮭釣り現役だった頃も何度も味わった「何故釣れない⁈理由がわからない‼︎」という感覚。
前述しましたが、鮭は居るから、跳ねているからと言っても、必ずしも釣れる魚ではありません。
言い訳ではありませんが、この後フカセ釣りの方が2名釣りをされるのですが、全くのノーバイトだったご様子。
僕だけが釣れなかったわけではないので、なんとなく救われました(笑)
そのまま16時位まで粘るも、ガルプ!は無惨にもフグの猛攻により、ボロボロ。まだフグ居るんですね😅
期待が外れたことと、思い上がっていた気持ちが折れてしまったことで、どっと疲れが襲ってきます。同時にメッチャクチャ体が冷えていて、もう釣りを続行する気持ちが起きません。
というわけで当日の釣行終了。
「鮭釣りって、こんなだったなぁ🥲」と初心に帰るのでした。
鮭釣り卒業宣言(仮)。
見事鮭にフラれ、身も心も冷え切ってしまった僕はが途方に暮れて水平線を眺めると、そこには信じられない程の鳥山‼︎
イワシの群れが青物(ブリ等)に襲われているのでしょうか。海面に追い詰められたイワシを目掛け、カモメの大群が海上に群がっています。
しかし鳥山はやるか彼方。例え遠投可能なジグに変更したとしても、到底届かない距離。
時間も時間で帰らなくてはならなかったので、車に戻ります。
途中ブリ狙いで有名な汐首漁港に一瞬寄ると、フクラギ(ブリの幼魚。地方によって呼び名が違います。)をもって歩いているアングラーが1名。やっぱり釣れてるんです!
今回は鮭釣りの厳しさを堪能させていただいた釣行となりました。
そう言えば昔もこんな感じで、跳ねている鮭が釣れないことが悔しくて、何回も通ったっけなぁ〜。
ただ昔と違うのは、他のターゲットの面白さを知ってしまったこと。
この日をもって、鮭釣りを卒業(仮)したいと思います‼︎
気が向いたら、またやるかも。
これからロックフィッシュを少しだけ狙い、いよいよ僕の釣りの二本の軸の一つ、「サクラマス」を狙っていこうと思います‼︎