2021年も4月後半から、いよいよショアから狙うヒラメシーズンの開幕が期待されます。
前回ブログでも紹介した通り、ヒラメの準備(妄想)は進行中。
昨年は、4月30日にシーズン最初のヒラメをキャッチすることができました。
ベイトや水温次第でシーズン開幕時期は前後しますが、今年も大体おんなじくらいじゃないかな?
と、考えています。
今回は、北海道道南でヒラメを狙いたいと考えている初心者の方向けに、ポイント紹介を交えながら僕なりのアドバイスを書いていきます。
なので、ベテランアングラーの方は見ないでください(笑)
初心者の方は、ヒラメ狙いでサーフに行かないでください。 ~僕は初ヒラメを釣るまでに、2か月間サーフに立ち尽くしました~
ちょっと挑発的な見出しですみません💦
何故こんなタイトルにしたかというと、それは僕の実体験からの教訓です。
YouTubeでサーフでヒラメを狙う動画は沢山アップされていて、かっこいいですよね!
一度はあんな感じでバシバシ釣ってみたい!って思うのも正直分かります。
でも実際、初心者の方がサーフであんなに釣れるかと言ったら、正直僕は疑問です。
見出しにもありますが、僕がサーフでヒラメを釣りあげるためにかかった期間は2か月です!(←ヘタクソッ!)
ソゲ(規定はないものの、小さいヒラメ)であれば、夏~秋にかけて、函館の大森浜に行けば比較的簡単に釣ることができます。
しかし、ヒラメサイズとなれば話は別です。
ベテランアングラーの方なら、「簡単に釣れるべさ!どこでも釣れるべさ!」って言うと思うのですが、初心者の方にはハードルが高いターゲット。
もし釣れなければ、ヒラメ釣りが嫌いになるレベルかもしれません。
そこで、初めてヒラメを釣ってみたい方向けに、僕のポイント選びの方法とヒラメの狙い方を紹介していきます。
ヒラメ初心者の方には漁港がおススメ
ヒラメ=サーフ。
これは釣り人なら誰しも連想するポイントの1つだと思います。
実際に僕も、コンスタントにヒラメが釣れるようになってからは、サーフで60㎝オーバーを何枚も釣り上げることができています。
しかし初心者の方からすると、サーフは効率が悪いです(理由は後でお話します)。
釣れなければ、ボッキリと心が折れます!
なので初心者の方には、漁港での釣りをおススメします。
フィッシュイーターのヒラメは、テレビやYouTubeで実際の釣りの映像を見ると、回遊魚のイメージが強いかと思います。
実際にヒラメはベイトフィッシュを追い、沖から浅瀬を行き来しますが、ロックフィッシュのようにストラクチャーに居着く個体も少なくありません。
そして、ヒラメが着きやすいストラクチャーの一つに漁港があげられます。
ヒラメはストラクチャー付近に集まる小魚や甲殻類を捕食しています。
漁港にはそういったベイトが多く集まり、ヒラメにとって環境の良い餌場といえるでしょう。
そしてここがキモなのですが、そういった環境はヒラメだけではなく、他のフィッシュイーターにとっても良い環境という事ができるのです。
それでは、ヒラメを狙うための漁港選びの方法とシーズンや時間帯、実績のある漁港内のポイント、そして本当は教えたくない(?)おススメルアーとアクションを紹介していきます。
また、最後にはサーフより漁港で狙う際の、僕が思うメリットについても紹介します。
ヒラメ狙いの漁港選び ~ヒラメとサクラマスの相性~
漁港を選ぶ際のポイント選びで重要な点。それは、
ショアヒラメで有名なサーフの近くの漁港で釣ること。
これは説明の余地もなくお分かりいただけるかと思いますが、ショアヒラメで有名なサーフのヒラメが漁港にも回遊してくるためです。
そして、もしも道南地域でヒラメを狙うなら、
北海道道南熊石町~江差町の漁港で釣ること。
道南地域はこれを守っていただけると、ヒラメをキャッチするまでの道のりが、グッと近づきます。
熊石町~江差町までの漁港はヒラメの実績が高く、特に熊石町は魚影がトップクラスです。
熊石町には鮎川海岸というサクラマス狙いで有名なサーフがありますが、ヒラメ狙いでも有名なサーフで、この付近にある漁港付近には、かなりのヒラメが寄ってきます。。
この区間の漁港をくまなく探っても良いのですが、おススメは砂地と根が混じった地形に隣接している漁港を選ぶと効率的です。
他の地域でヒラメを狙いたい方も、ヒラメ狙いで有名なサーフに一番近い漁港を狙ってみてください。
砂地はヒラメが回遊しやすく、根はベイトが集まり易いという特徴があり、そういった環境に漁港が組み合わされることで更にヒラメに近づくことができます。
更にもう1つ、これがあれば尚良しという要素が、
「サクラマスの釣れるポイントと近いか、もしくは重なっている漁港」です。
これは僕の実績から導き出した経験則なので、厳密な理由を挙げることは難しいのですが、おそらくサクラマスの釣れるという事は、ベイトが豊富という事。
ベイトが豊富という事は、ヒラメにとっても良い環境という事だと解釈しています。
特に、シーズン初期はサクラマスのシーズン終盤とヒラメのシーズン開幕が重なり、優良ポイントではどちらも同時に狙えたりします。
逆に考えると、ヒラメが釣れる場所はサクラマスが釣れる可能性が高い、という事でしょうか。
ただし、サクラマスが釣れるか釣れないかは判断が難しいかと思います。
サクラマスが釣れないと思っていても、実は近くを回遊している漁港だってあるかもしれません。
ですので、これは参考程度にとどめておいてください。
もしかしたら、他の都府県で釣りをなさっている方も、他の魚種の釣果情報が多い場所で、ヒラメの釣果も多く聞かれるという経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ヒラメが狙えるシーズン ~夏は夜~
ヒラメのシーズンといえば、4月末~11月初旬くらいまで。
めちゃくちゃ長い期間楽しめます。
特に5月~6月初めくらいまではシーズン全体の中でも比較的簡単に、多くの機会でヒラメサイズに出会える時期です。
それは漁港でも同様で、僕も大体この期間中にシーズン中釣り上げるヒラメの半分近くの枚数を釣り上げます。
しかし他の魚と同様、ヒラメも夏枯れ現象が起こると一般的には言われています。
釣りにおける夏枯れとは、海水温の上昇により、魚が快適に生活できる適水温を超えてしまい、魚が沖に離れてしまって釣れなくなる現象をさします。
ヒラメにおいても夏枯れ現象が起こると言われていますが、実際のところ、本当に釣れなくなる(魚が沖に離れる)のかはわかりません(笑)
どちらかというと、人間の方が夏の暑さにギブアップしてしまい、釣りにならないという現象が夏枯れなのかもしれません(;’∀’)
最近では、北海道の夏も侮れない程に暑くなります。
海は涼しいという印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、漁港の暑さは半端ではありません!
上からの直射日光と海からの照り返し、そして海は湿度が高いために汗が蒸発しにくく、熱中症のリスクが高まります。
夏は日中の釣りを避け、夜間~早朝までの釣りをおススメします。
漁港のヒラメはこんな所で釣れる
漁港でヒラメを狙う場合、朝マズメ~夕マズメまでと夜間~日の出では、若干ポイントが違ってきます。
朝マズメ~夕マズメ
太陽が見えている時間帯は、潮通しの良いポイントを攻めてみましょう。
具体的には船が出入りする船道周辺や、外海に面するテトラ付近がおススメです。
夜間~日の出
この時間帯は、ヒラメが漁港の奥まで入り込んでくることもあります。
また、常夜灯の光が届かなくなる影の部分にヒラメが身を潜め、ベイトを捕食する機会をうかがっている可能性もあります。
朝マズメ~夕マズメのように潮通しの良い船道を攻めてみるのも良いですが、こういった場所を丹念に攻めてみることも、釣果アップにつながります。
本当は教えたくない(?)おススメワーム4選
こちらも朝マズメ~夕マズメまでと夜間~日の出までが違ってきます。
僕は太陽が見える時間帯も夜間も、ワームを主体に攻ます。
日中はほんの少し、ジグを織り交ぜてヒラメを攻略します。
僕が好きな漁港は、根が点在していて根掛かりが頻発するポイントなので、安いシンカーに易いワームフックを使用してのテキサスリグで経費を抑えています。
でも、ワーム自体には少しお金をかけていますよ👍
僕がおススメするワームは、
- バークレイ マックスセント パルステール 4.2inch
反則といわれようと何だろうと、僕はヒラメを釣りたいんです!(笑)
こちらはあの有名なバークレイのガルプとパワーベイトの良いとこどりのワーム。
もう釣れないわけがない!っていうくらい信頼しているワームです。
実際に臭いをかいでみると、ガルプよりも若干いい匂いです<※個人の感想です。魚の感想ではありません>
また、ガルプは生分解性のワームで環境に優しいと言われています。
ただし、ガルプは放っておくとカッピカピに乾燥して使い物にならなくなったり、一旦フックに刺してしまえば、素材が柔らかいため身切れしやすく、非常に消費量が多くなるのが玉に瑕です。
しかし、マックスセントはガルプに比べて針持も良い上に高い集魚力もあり、非常に使い勝手の良いワームとなっております。
ただし、他のワームに比べて若干身切れしやすく、魚の強烈なバイトでテールだけ持っていかれるケースもあります。
そんな時は怒りを覚えますよ(笑)
しかし、それを差し引いても使いたくなる「釣れるワーム」です。
- バークレイ パワーベイト SWバルキーホッグ
もうここまで書くと、僕がバークレイ信者じゃないかと疑う方もいらっしゃると思いますが、その通りです!
でもちゃんと他のメーカーのワームも使います😅
こちらのワームには本当にお世話になりました‼
10年ほど前に、とある漁港でこのワームで30分ほどの間に4枚のヒラメサイズをキャッチしたことがありました。
それ以来、ずっと信頼して使い続けているワームです。
こちらは4インチも非常に効果が高く、そのボリューム感はホッグ系でのみ生み出せる強みだと思います。
実績のあるワームの一つですが、ホッグ系のワームは飛距離が伸びない…。
なので、僕は手間を重点的に探る時に使用しています。
- バークレイ Tテールシャッド 3.7インチ
バークレイ信者確定です👍
こちらのワームもパワーベイトの集魚効果がいかんなく発揮されており、非常に食いの良いワームです。
ナチュラルな泳ぎも相まって、魚に違和感なく口を使わせることができます。
ワームの中では比較的飛距離を出しやすく、広範囲を探ることが可能。
近年は一番出番の多いワームです。
- ジャッカル リズムウェーブ 4.8インチ
やっと他のメーカーが出てきました!
こちらは昨年から使用し始めたワームなのですが、泳ぎがとにかくいやらしい!(笑)
ボディとテールをフリフリさせて、「くねる」ように泳ぎます。
太平洋側の漁港から遠投してのストップ&ゴーで大物ヒラメを足元でかけてばらした実績があります( ;∀;)
ボリュームと泳ぎでアピール力に関して申し分なし。
ボディの素材もハリがあって強度が高いため身切れしにくく、ガンガン攻めることができます。
今年は遠投してバシバシ使っていきたいワームです。
ヒラメを漁港から狙う事のメリット ~漁港は心が折れにくい~
僕が初心者の方にヒラメを狙う上で漁港をおススメする最も大きなメリット。
それは、「心が折れにくい」といいう事です。
ヒラメは回遊性はありますが、サクラマスや青物のように、常に泳ぎ回っているわけではありません。
ベイトを追い、所々で待機して待ち伏せし、ベイトを狙い撃つ。
これを繰り返していると思われます。
もちろんサーフにもベイトの回遊が多いポイントや、ヒラメが身を隠しやすいポイントがあり、そういったポイントを経験的に見分けることはできます。
しかし、広大なサーフ。
ただでさえバイト数が少なく、個体数もそれほど多くないヒラメを広い範囲から探っていくことは、初心者の方にとっては運による要素が強すぎます。
僕は未だに、サーフのヒラメには心をバキボキと折られています(;´Д`)
それに対して漁港はある程度ポイントを絞り易く、また、漁港では他のロックフィッシュや運が良ければ青物も狙うことができ、飽きずにヒラメを狙い続けることができます。
他の魚を狙いながら、ヒラメ釣りを楽しまれることをおススメします。
最後に思い出話 ~僕が初めてヒラメを狙ってみた時の事~
ここからは僕の思い出話なので、読まなくても大丈夫です”`ィ(´∀`∩
僕が本格的にヒラメを狙い始めたのは、2008年の5月末。
それ以前からちょこちょこヒラメ狙いのマネ事はやっていましたが、ソイ狙いのついでくらいのお遊び程度でした。
その頃は北海道でもサーフから狙うヒラメ釣りが本格的に流行し始め、サーフでヒラメを狙うアングラーも増えつつありました。
丁度その頃無職だったこともあって暇だったので、かねてから興味のあったヒラメを本格的に始めようと決心。
道具は海アメ・海サクラ用のタックルやルアーがそのまま使えたのと、ポイントはあらかじめ下調べしていたのでスタートは超簡単でした。
人生初のサーフから狙うヒラメ。
降り立ったのは、ヒラメ狙いの超有名スポット・熊石町鮎川海岸。
ここでずーっとヒラメを狙い続けました。
鮎川海岸はサクラマス狙いでも有名なポイントですが、ヒラメ狙いでも有名なポイント。
事前に収集した情報によると、この後ガンガン爆釣する予定でした。
しかし‼
始めてみてわかったのですが、サーフから狙うヒラメって、全然釣れねぇ。
見出しにも書きましたが、最初のヒラメを釣るまでに2か月かかりました(;’∀’)
現在ヒラメを狙っているアングラーの方ならお分かりかと思いますが、初心者が誰のアドバイスももらうこと無く、たった一人サーフでヒラメを狙う事の無謀な事よ…。
しかも当時はYouTube先生もいませんから、全て勘です。
それでも最初は自信があったんです。
何故なら、20代後半といえば海アメも海サクラもそこそこ実績もあり、自分なりのセオリーもありました。
「ヒラメも楽勝っしょ。」
と、初日で数枚釣り上げている予定だったのですが、来る日も来る日もノーバイト。
無職だったので週3で七飯から熊石町まで通い、早朝から深夜までミノーだのジグだのをひたすらキャストしまくったのですが、ノーバイト。
5月末から始まったヒラメ釣りが、気付けば8月。
ほぼ2か月間ノーバイトだったのは人生で後にも先にもこの時だけです。
振り返ってみて、2か月間ノーバイトでも釣りを辞めなかった自分を褒めてやりたいと同時に、2か月間ノーバイトだった自分のヘタクソ度合いが恥ずかしいです(笑)
しかし、そんな僕にも、ようやく釣りの女神が微笑んでくれました!
その運命の日はたまたま兄が休みだったので、一緒に釣りをすることに。
波は穏やかだったものの、前日が荒れていたせいで海藻が波打ち際に大量に漂っていました。
当時の僕はミノー9割・ジグ1割でキャストしていて、この日もミノー使用していたのですが、キャストのたびに海藻を引っ掛けてきます。
なるべく海藻の無いエリアを探そうと、鮎川海岸大沢川から右にランガン。
大沢川から右に進むと人住内川という川の河口に行き当たるのですが、その周辺は比較的浅く荒根で、ジグではなかなか狙いずらいエリアとなっています。
当時僕が絶対の信頼をおいていたのは、タイドミノースリム120 フローティング。
どんなに風と波が強い日でも、海アメ・海サクラ狙いはタイドミノーでした(←バカ)
タイドミノースリム120の潜行深度は1m程。
根掛かりしそうになったらストップして浮かせ、またリトリーブして沈める。
というやり方で、人住内川周辺を丹念に狙っていました。
しかし、浮遊した海藻が頻繁に引っ掛かり、キャストのたびにずっしりと重い海藻の束がまとわりつく始末。
それでも何とか頑張ってキャストを続けていると、今までにない重量感。
今度はデカい昆布でも引っ掛かったかと思い、思いっきりロッドをあおり、かかっている何かを外そうとします。
しかし、なかなか外れない…。
結構重いので、途中動かなくなることもあった為、ラインを手で引っ張ったりして何とか波打ち際まで寄せてきました。
すると、波打ち際まで寄ってきた物体に生命感あり。
「グーングーン」と引くではありませんか!
この時初めて、魚がかかったことに気付きました!(笑)
ロッドを握る手に緊張が走ります!
引き並みに乗って魚が沖に走るのを何とかいなし、無事ランディングしたのは、人生初となるヒラメ。
しかも60㎝‼
遠くに兄が居ましたが、一人で雄たけびを上げていました!😂
この世界にこれ程の喜びがあっただろうか、という程嬉しかったです!
しかし、嬉し過ぎたかったせいもあったのでしょうか。
その後どうやって持って帰ったのか、どうやって食べたのか等、実はあまり覚えていません💦
多分家に持って帰って、母に捌いてもらって、お刺身で食べたんじゃないかなぁ~と思うのですが、正直思い出せません😅
そして、60㎝のヒラメを2か月かけて釣りあげた衝撃からか、半年間釣りができなくなってしまいました。
当時の僕としては、やり切った感覚があったんでしょうね。
でも、その後ちゃんと釣りに復帰できました。
サーフで狙って釣れたヒラメ。
その1枚に出会う喜びは半端ではありません。
未だにめちゃくちゃ感動します!
でも、最初はヒラメの感覚をしっかり味わい、慣れてきたらサーフで更に腕を磨いてみてはいかがでしょうか。
初心者の方、ヒラメを釣ってみたいと思っていらっしゃる方は、是非漁港からスタートしてみてください。
次回は、漁港からヒラメを狙う際のアクション「ストップ&ゴー」について解説します。